平成28年9月26日(月)に相愛大学本町学舎にて、「船場から、山崎豊子を考える」と題して講演会が開催されました。
これは、『月間島民』などを発行する㈱140B を中心に構成される「ナカノシマ大学」と相愛大学が主催して、
まもなく山崎豊子氏の没後3周年を迎えることを記念して開催されました。
ところで、なぜ相愛大学が主催しているかご存知ですか??
そう、山崎豊子氏は現在の相愛中学校・高等学校の前身「相愛女学校」の卒業生です。
そして、ご実家の「小倉屋山本」は本町学舎からわずか10分のところに!
そんな偉大な作家をこの機会に改めてふりかえること、そして母校の地で「船場文化」について考えることなどを目的として開催されました。
(満員の会場/相愛大学本町学舎アンサンブルスタジオにて)
講演は『大地の子』や『運命の人』の編集を手がけた平尾隆弘氏(現:神戸市外国語大学客員教授)。
当時の思い出や山崎豊子氏のおもしろエピソードを交え、その作品に込めた想いや情熱などをご紹介してくださいました。
講演の内容はどれも興味深いものでしたが・・・ひとつだけご紹介するなら・・・
山崎豊子氏は人間の本質や社会の実態を的確に捉え、なおかつ「時代の先を見る目」をお持ちの方だったそうで、
「『白い巨塔』(1963年連載開始)が2003年にドラマ化される際、原作に携帯電話を登場させただけであのヒットドラマとなった」(平尾氏講演より)
そうです。
驚きですね!
「是非とも来年も」とのお言葉を多数頂戴したこともあり、今後も継続していきたいと考えていますのでご期待ください。
(地域連携センター 職員)