2017.07.31
発達栄養学科

運動生理学実習 運動と栄養

運動生理学実習 今回のテーマは「運動と栄養」についてです。

まずは運動をする時に必要な栄養素について学びます。

急に運動を開始したときや激しい運動をしているときは筋肉のエネルギー源として

グリコーゲンが利用されます。このグリコーゲンを筋肉に貯えるために必要な栄養素は

ごはんやパン、麺類などに多く含まれている糖質(炭水化物)です。

長時間のトレーニングや試合では運動の途中で糖質補給を行われることもあります。

こうすることで持久力の低下を防ぐことができるのです。

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次にスポーツ選手の献立を考えてみましょう。

今回は筋肉中のグリコーゲン量をできるだけ多くさせるためにグリコーゲンローディング食を

考えてもらいます。スポーツの種類や試合前日~3日前までの朝、昼、夕食のいつ食べる献立なのかで

目標食事量も変わってきます。

目標食事量が決まったら今度はパソコン室に移動してメニューを考え、栄養価計算をします。

献立を考える上で条件が3つあります。

①エネルギー、脂質、タンパク質、炭水化物は±10%以内にすること

②野菜を120g以上使うこと

③食塩は3.3g以内にすること

消化吸収が良く、効率よく糖質を摂取できるメニューは何かな?

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献立が完成したら各自で実際に作り写真を撮ってスライド発表してもらいます。

みんな自分で考えたメニューのポイントや味付けの工夫点、反省点など色々発表し、

最後には質疑応答もあり、みんなしっかり質問にも答えていました。

H29スポーツ栄養④.jpgH29スポーツ栄養⑤.jpgH29スポーツ栄養⑦.jpg

せっかく考えたメニューをきちんと食べてもらえなければ意味がありません。

今回の授業を通して栄養バランスの数字を揃えるだけではなく、対象者に合ったメニューを

考えることの大切さを学んでもらえたと思います。

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助手 寺川