皆さんこんにちは。
すっかり秋らしい過ごしやすい気候になりました。
今回は9月に行った集中講義「仏教と生活」の授業の様子をご紹介いたします。
集中講義とは1日5コマ×3日間という短期集中型の授業のことです。
1日目は京都へ学外実習に行きました。
午前中は「西本願寺を知ろう!」と題して書院と阿弥陀堂を巡りました。
書院の中は写真撮影が禁止ですので、唐門の写真↑です。
書院の欄間も色鮮やかで細かい装飾に学生たちは感動しきりでした!
阿弥陀堂や御影堂にはたくさんの「埋め木」が施されてあります。
「埋め木」とは、古くなって亀裂が入ったり、穴が開いた木材の床板を修復、補強した木のことです。
ただ修復、補強をしただけでは面白くないと、宮大工さんの遊び心が散りばめられています。
これは何に見えるでしょうか?
上の写真はワイングラスかな?
下の写真は富士山と答える人が多いそうですよ。
西本願寺に行かれた際はぜひ探してみてくださいね!
午後からは西本願寺の向かい側にある「龍谷ミュージアム」の一室をお借りして、ブックカバーとしおりを作製しました。
学生たち、一所懸命に作っています。
手前にあるのが糊です!
最後は担当者である宇佐美直八先生の工房「宇佐美松鶴堂」を訪問しました。
「宇佐美松鶴堂」は文化財(表具 ※掛軸、屏風、襖、巻物、書籍等の布や紙で仕立てられたもの)の保存・修理をされている会社です。
世界各地の美術館等で文化財修復に携わる人たちがこの工房に技術を学びに来られています。
表具の修理に使われる糊は毎年大寒の日に小麦粉の澱粉質を炊き上げて作ります。
それを壺に入れ、10年間寝かしてから使われるそうです。
ブックカバーとしおりを作製の際にも使わせていただきました。
一般的な澱粉糊よりも粘着力が強いのですが、伸びが良く付けた後はサラッとして接着力も弱めです。
2日目3日目の授業については次回のご紹介いたします(^O^)/
人文学部スタッフ