管理栄養士を目指す!相愛大学発達栄養学科のブログを
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解剖生理学実験の授業をご紹介します!
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解剖生理学実験では、人間の各臓器・器官の構造と機能を
実験をとおして学びます。
今回は『浸透圧』についての実験を行いました!
浸透圧とは、溶質の異なる2種類の液体を
「半透膜」を隔てて隣り合わせにしておくと、
お互い同じ濃度になるようにする力を言います。
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ある物質は通り抜けられても、
他の物質は通り抜けできない膜が「半透膜」です。
この半透膜の性質を持つ膜が
人間の身体の中でいうと、
細胞膜や毛細血管などです。
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今回はセルロースチューブ(半透膜)を使用し、
細胞に見立てて半透膜の性質を実験しました!
まず、スクロース(砂糖)を水に溶かし、
0.5mol/L、1.0mol/L、1.5mol/Lの
3種類の濃度の砂糖水を作ります。
砂糖水を半透膜の中に入れ、
空気が入らないように輪ゴムで両端を結びます。
細胞のできあがりです(^^) 3つの半透膜の重さを測り、水の入った洗面器に入れ、
15分おきに4回重さを測り、重量の変化を観察しました。
洗面器へ入れる前と比較すると、
一番濃度の濃い1.5mol/Lが一番重くなっており、
続いて1.0mol/L、0.5mol/Lの順に重量が増えていました(゜o゜)
半透膜がぱんぱんに膨らんでいる班もありました!
濃度の濃い方へ、濃度の薄い洗面器の中の水が引きつけられ、
同じ濃度にしようとする力『浸透圧』が、
半透膜を通して働いたことがわかりました(^O^)/
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この半透膜の性質は医療にも応用されています。
血液透析や腹膜透析などです。
どのような原理で行われる療法かを理解することで、
透析をしている方の食事療法にも結びついてきます。
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次回は血液・細胞について実験をします!
助手 河畑