2020.12.07
発達栄養学科

発達栄養学科 食品衛生学実験~着色料~

皆さんこんにちは!

管理栄養士を目指す!相愛大学発達栄養学科のブログを

見に来てくださりありがとうございます。

 

食品衛生学実験の授業をご紹介します。

 

今回は2回にわたって着色料の実験を行いました。

 

夏に食べるかき氷シロップに使われている色素を抽出し、

ペーパークロマトグラフィーを使用して得られる結果より

含有の酸性タール色素の種類を同定する実験を行いました。

DSC07356.jpg

どの着色料が入っているかわかっている標準色素溶液と

かき氷シロップのピーチとグレープの色素を抽出し濃縮したものを使用します。

DSC07359.jpg

1回目は、酸性タール色素を分離させるところまで行います。

ろ紙に鉛筆でそれぞれの試薬をスポットする場所を記入します。

DSC07365+.jpg

ガラス毛細管を使用して、なるべく小さくスポットしていきます。

一度では少ないので、乾いたか確認して数回行います。

スポットが出来たら、

有機溶媒を使用し展開をしていくのですが、

一度に6枚ずつしかできず、4~5時間かかるので一度終了。

 

2回目は展開結果を基にRf値の計算と色素の同定を行います。

DSC01243+.jpg

標準色素溶液のスポットの中心に点を書きラベリングします。

その後それぞれの距離を測りRf値を計算します。

DSC01247+.jpg

今度はピーチとグレープを同様の方法で行い、

似た値を標準色素溶液から探します。

それが推測される色素です。

最後にUVライトでろ紙を光らせてみると・・・

thumbnail_image1+.jpg

なんと一部の赤色色素は蛍光を示します!

今回は、ペーパーで色素を確認しましたが、

機械でも行うことができます。

機械では配合比(重量比)もわかるので再現することが可能です。

助手 福井