2022.05.02
音楽学科

活躍する卒業生♪(ヴァイオリニスト西川鞠子さん)

音楽学科のブログをご覧いただきありがとうございます。
音楽学科では国内外でご活躍の卒業生が沢山おられます。

今回は音楽学部音楽学科特別演奏コース弦楽器専攻卒業生のヴァイオリニスト西川鞠子さんのご紹介です♪
西川さんは現在、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団アカデミー生としてドイツで研鑽を積まれています。

西川さんに卒業後のお話しをお伺いしました♪


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― 相愛大学卒業後、どのような活動をされていましたか?

ドイツ・ニュルンベルク音楽大学の修士課程ヴァイオリン専攻で2年、ミュンヘン音楽大学の修士課程室内楽専攻で、常設のピアノトリオ「Yugen Trio」として2年、勉強を続けていました。現在のオーケストラに入る以前は、ピアノトリオとしてのコンサート活動やコンクールの参加等が一番主な活動でした。

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― 現在の楽団のアカデミー生に入られた経緯をお教えください。

もともと留学を始めた頃から、ドイツのオーケストラで一度は仕事をしてみたいというのが大きな夢であり目標でした。コロナウイルスの蔓延により長い間オーディション自体がなくなってしまい、もどかしい期間も長かったのですが、長年の夢への1歩がやっと踏み出せたところです。
一流のオーケストラの音楽・環境を味わいたかったので、まずはアカデミー生として現在のオーケストラのオーディションを受けました。


― 現在、楽団でどのような活動をされていますか?

ドレスデン国立歌劇場管弦楽団は名前にも歌劇場とある通り、オペラが主な公演ですが、シンフォニーコンサートも月に1,2回定期的に開催されます。オペラはほぼ毎日のように公演を行っているので当然レパートリーの数もすごく多く、新しい演目を日々次々譜読みしないといけないのは大変ですが、素晴らしい音楽家とたくさんのレパートリーを演奏でき、贅沢な経験をせさていただいているなと感じています。また、アカデミー生はコンサートマスターやトップ奏者のレッスンを受けることができ、さらにアカデミー生が出演できる室内楽のコンサートや、オケのオーディショントレーニングの時間があったり、勉強中の身としても実りある生活を送っています。

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©Matthias Creutziger   
ドレスデン国立歌劇場管弦楽団公演にて 
指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット

― 今後の目標をお教えください。

正団員としてドイツのオーケストラを経験するのが、直近の目標です。まだオーケストラ奏者としては駆け出しなので、どんなオーケストラ、どんなポジションが自分に合うのか、どんなオーケストラから自分を評価してもらえるのか、まだはっきりとは分からないことも多く模索中ですが、ポジティブに挑戦する気持ちを忘れずに、またオーディションを受けていきたいです。
またオーケストラ以外では、ドイツに来てから一番力を注いできた室内楽も、自分のアイデンティティとしてすごく大事にしたい部分です。組んで数年になる「Yugen Trio」は私にとって生涯の宝物ですし、私自身も室内楽奏者としても認知してもらえるようなヴァイオリニストになれるよう、さらに研鑽を積みたいと思っています。オーケストラと室内楽の両立を良いバランスで継続していくのが、今後の長いスパンでの夢です。

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西川さん、素敵なお話しをありがとうございました✨

音楽学科合同研究室