社会・世界で活躍する
卒業生たちのメッセージをご紹介します。
印象深い大学時代の思い出として残っているのは、3年次に半年間、交換留学でドイツのフライブルク音楽大学に行かせていただいたこと。日本では常に追われるような気持ちで迎えていた本番の回数もめっきり減り、新しい先生に長期間習うのも久しぶりに。環境がガラッと変わったことで、自分の音楽や自分自身を見つめ直す時間を得られました。本番に向けて練習に励んだ慌ただしい日々と肩の力を抜いて自分を見つめ直した日々。その両方を大学生のうちに経験できたことは貴重な財産になっています。
相愛大学の魅力をほかに挙げるとすれば、先生方との距離が近すぎず、かといって遠すぎないところでしょうか。常に誰かが目をかけていてくださるおかげで、辛いときでも一人ぼっちにならない温かい空間でした。それは学生どうしにも言えることで、自然と助け合える、目標に向かって一緒に努力できる関係が、音楽に打ち込む日々を支えてくれたと思います。
また、週に一度の「相愛オーケストラ」は、すばらしい先生方から細やかでタメになる指導をいただきながら、生徒が主体となって演奏をつくりあげていけるとても恵まれた環境でした。そんな環境が当たり前ではないことは留学先のドイツで実感。私がオーケストラを好きになり、「海外のプロオケの一員として弾く」という夢が生まれたのは、まちがいなく相愛オーケストラのおかげです。今後も相愛大学で得た経験をいかして、新しいことに積極的にチャレンジしていきたいと思っています。
音楽教員になると心に決めて入学したものの、結果的に航空自衛隊の音楽隊の一員になったのは、懸命に技術を磨いていくなかで、演奏者として音楽と関わりたい気持ちが膨らんでいったから。演奏会の運営も自分たちで行う今の仕事では、トランペットアンサンブルでの「演奏会を一からつくる」経験がいかせています。大学時代に選曲から練習の組み立て、舞台配置、魅せ方まで考え抜いた時間はもちろん、みんなで「いい音楽」をめざすアンサンブルで育んだ協調性、仲間との絆は私の財産です。
大学2年次にアニメやゲームなどの音楽に対応する「メディア作曲課程」を選択。そこで基本的なシーケンスソフトの使い方を学び、パソコンでの楽曲制作の技術を身につけました。そして3年次、メディアと絡ませた作曲や音楽演出を学ぶため、他大学の学生とゲームを共作。その経験を通じて、自分一人では思いつかないアイデアや世界観、人と人とのつながりで、一つの作品をつくりあげる喜びを知り、卒業後はゲーム業界に進みました。現在はゲーム中に流れるBGMを制作。手掛けた音楽が作品から流れると喜びがこみ上げてくる反面、楽曲をつくり続けるという“壁”に直面することも少なくありません。その時、強い信念があれば気持ちを立て直せます。自分としっかり向き合い、ユーザーの心に残るゲーム音楽を届けていきたいです。
私は幼い頃から「音楽の楽しさを、一人でも多くの人に伝えたい」と思っていました。その夢が目標へ進化したのは高校時代です。友人と中学時代の先生の話をしていた時、「先生になっても音楽の楽しさは伝えられる」と思い、音楽科の教員をめざすことにしました。大学ではピアノ専攻でピアノ指導者課程を選択。ピアノのレッスンと教員採用試験の準備との両立で心が折れそうになったこともありましたが、先生方の心温かいサポートと的確な指導により、その両立を果たすことができました。相愛大学で培ったピアノのスキルと努力した経験は、私のかけがえのない宝物です。中学校の教員になった今、ピアノ演奏で教え子の喜ぶ顔を見るたびに、その努力と経験が報われます。一人でも多くの生徒に音楽の楽しさは伝えるために、これからも最善の努力を尽くします。
入学時の目標は国語科教員でしたが、様々な分野について学び、実践的な経験を積むなかで人生の選択肢が広がりました。オープンキャンパススタッフとして4年間活動した経験も成長を後押し。もともとは人見知りでしたが、人と話すことが好きになっている自分を発見しました。今、テーマパーク でゲスト(お客様)の思い出の始まりと終わりに関わる仕事をしているのもそのおかげです。相愛大学には、主体的に考え、行動することで人間的に成長できる環境があります。皆さんもぜひ、人文学部で探求したいことを見つけてください!
人文学部の魅力は、先生との距離が近いことです。3年次から専攻した心理学では学びの内容が難しく、多くの不明点を抱えていましたが、気兼ねなく相談できる先生の存在に何度も救われました。現在、建設資材の総合商社の営業事務を担当しています。先生同様、私もお客様によりそい、課題を解決に導く提案ができる存在になりたいと思っています。
私が大学時代に人見知りを克服できたのは、おなじ夢をもつ同期や先輩と意見を交わす授業があったから。人前での発表や自分の考えを人に伝える経験を重ねるなかで、自信がつきました。保育士の仕事はまだ2年目。苦戦する場面も多いですが、先輩方は「経験が力になる」と励ましてくれます。大学での学びがいきていると感じるのは、子どもたちを前にしても緊張したりせずに、絵本の読み聞かせやダンス・体操ができたとき。相愛大学は自分次第で興味や自信を深められる場所。皆さんもぜひ、積極的に人や物事と関わってみてください!
本学科は、実際に子どもと接する機会の多さが魅力です。もともと人前に立つことが苦手でしたが、何度も体験を積み重ねたことで苦手意識を克服。小学校教諭となった今は特別支援学級を受けもつ担任の一人として、12名の児童を支援しています。一人ひとりの学級段階が違うという難しさはありますが、その中で感じられる子どもたちの成長は喜びであり、原動力です。
幼い頃からの夢だった幼稚園教諭になり、今は認定こども園で年長組の担任をしています。大学時代は多くの学内外の体験活動に参加し、企画から運営まで携わっていました。コミュニケーション面はもちろん、主体性や計画性を養うこともできました。その経験は、月ごとに行事がある今の職業にとてもいきていると実感しています。
食べることが好きで食に興味があったので、この学部に入りました。企業とのコラボ企画に参加し、商品開発の仕事に興味を持ったことが、今につながっています。学生時代は勉強の大変さに何度も挫折しそうになりましたが、仕事で管理栄養士の資格をいかせている現状を思えば、あきらめなくて本当によかった。支えてくれた先生や友人のおかげです。今の目標は、また買いたいと思ってもらえるような商品をつくること。仕事は大変なところもありますが、がんばって取得した資格をいかして、今後も積極的に挑戦を続けていきたいと思っています。
相愛大学は、知識と経験豊かな先生方による手厚い指導が魅力。おかげで国家試験を突破し、現在は病院食に特化したニュークックチル方式で、1日平均8,000食をつくる大量給食施設で働いてきます。私は安全でおいしい食事提供のための品質チェックを担当。まずは経験を積み、献立作成を任されるのが目標です。そして将来的にはここでの実績をいかし、病院で活躍したいと考えています。
在学中に臨床栄養学に興味を持ち先生に相談。この病院を紹介していただきました。今は主に外来透析患者様50名程の栄養指導を担当。血液検査の結果を見ながら普段の食事内容を伺い、控えるべき食材、補うべき食材や栄養バランスについてお話します。患者様のやる気を引き出すのは大変ですが、検査結果や摂食状況が改善されて喜ばれた時には、大きなやりがいを感じます。