2015年に音楽学部ピアノ専攻演奏課程を卒業した、井川華さんが、ポーランドで行われる「第18回 フレデリック・ショパン国際ピアノコンクール」に出場することになりました。
ショパン国際ピアノコンクールは、数ある音楽コンクールの中でも最高峰とされており、チャイコフスキー国際コンクール、エリザベート王妃国際音楽コンクールと共に「世界三大コンクール」と称されています。
その中でもショパンコンクールは長い歴史と伝統を誇り、難易度・参加者のレベルも他を圧倒している、まさに「ピアニストの登竜門」です。
5年に1度開催されるこのコンクールに、今年は世界中から500名以上という記録的な数の若手ピアニストがエントリーし、DVD・書類審査を経て、予備予選への出場権を得たのが160名。
予備予選から本選に至るまで、演奏は全て世界中にインターネット中継され、世界中のピアニストや音楽愛好家が注目します。
予備予選は9月18日から29日の間に行われますので、ぜひみなさん、ご覧いただき、井川さんを応援してください!
<プロフィール>
相愛高等学校及び同大学音楽学部卒業。
現在ドイツ・フライブルク音楽大学修士課程に在学。Eric Le Sageの元で研鑽を積む。
主な受賞歴:
第10回ショパン国際ピアノコンクール 第3位(アメリカ)
第4回 Future stars international piano competition 第2位・第3回 第3位及び最優秀ハイドン賞(アメリカ)
第23回KOBE国際音楽コンクール 第1位グランプリ合わせて神戸新聞社賞
第23回Burckhardt国際音楽コンクール審査員賞
第34回愛知ピアノコンクール 第2位
ヤマハヤングピアニストコンサート 第1位(2010)
2019年夏 ショパン国際ピアノフェスティバルに招待され計8回のコンサートに出演・kurozwenki城にてソロリサイタルを行う(ポーランド)
2020年夏 Tarnowオーケストラとショパンピアノ協奏曲二番をポーランド国際フェスティバルにて演奏予定。
ドイツ・オーストリア・イタリア・スペイン・ポーランド・アメリカ・日本にて年間30回以上の演奏会またはソロリサイタルを公演。
これまでに長谷川美穂子、石井なをみ、S.Möllerの各氏に師事。
<井川さんからのコメント>
この度はピアノ界でも最も伝統あるショパン国際ピアノコンクールの予選を通過できた事、本当に嬉しく思うと同時にまだ実感が沸いていません。
ですが私の解釈したことがコンクールに伝わった事を、今はただ嬉しく思います。
どの作曲家に対しても同じことが言えますが、私達は絶対に作曲家に会う事は出来ません。どんな素晴らしい演奏家も教授も、作曲家の本当の意図を完全に理解する事は出来ないのです。
だからこそ、楽譜からそれを読み取る事、理解を深めようとする事が最も大切で本来のクラシック音楽のあるべき姿だと言えます。
素晴らしい録音、素晴らしい解釈、様々な事を簡単にインターネットで検索できるこの時代で今一度初心に返り、自らの力で楽譜と、そしてショパンという一人の人間と向き合って行こうと思っています。
大きなコンクールですが、一番大切な「作曲家の意図を最大限に表現する」ことにただ集中して次ラウンドからも頑張りたいと思っています。
2020年3月30日 井川 華
公式ホームページの出場者紹介ページ
https://chopin2020.pl/en/competitors/40/hana-igawa
ショパンコンクールの記事
https://www.afpbb.com/articles/-/3262047
ショパンコンクールについて
http://www10.plala.or.jp/frederic3/competition/chopin_competition.html