2020(令和2)年度を終えるにあたって
全国的に桜の便りが例年より早く届き、まもなく新年度を迎えようとしています。
思えば、昨年WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスを確認して以来、瞬く間に全世界に感染が広まりました。厚生労働省の発表では、3月24日現在、国内の感染者数は459,043名、亡くなられた方は8,908名とされています。この未曾有の事態に、大学をはじめとする教育現場も、大きな影響を受けたのは、皆さまご承知の通りです。
本学も2020(令和2)年度の入学式はやむなく中止となり、最初の緊急事態宣言が解除となった5月末まで、感染拡大防止のため一部の授業は休講とし、以降対面授業に代わるオンラインによる授業を実施、そして8月には、第2波に備え、全学教務委員会にて「相愛モデル」が策定され、後期からの授業は、これをベースに実施いたしました。
この間、本学でも数名の感染者が確認されましたが、学生支援センターや保健管理センターなど関係部局の迅速かつ適切な対応により、クラスターの発生を阻止することができ、2021年3月18日の卒業式・修了式では、無事に学部生246名、大学院生7名、専攻科生8名が巣立っていきました。
これもひとえに、学生、教職員、学生の保護者をはじめとする多くの方々の、本学の建学の精神「當相敬愛」への理解の表れであると、感じております。
この1年、ご尽力いただきましたこと、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
4月5日には、2021(令和3)年度入学式が挙行される予定です。また、未だ新型コロナウイルス感染の収束見込みが立っていないものの、新しい生活様式も定着し、大学が単なる授業提供の場だけではなく、交流等の場でもある重要性を踏まえ、できる限りの感染拡大防止策を講じることで、次年度は、ほぼ通常通りに対面授業を実施することといたしました。
引き続き、皆さまのご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
2021(令和3)年3月26日
相愛大学
学長 金児 曉嗣