相愛大学では2019年度から文化庁の助成を受けて「伝統芸能コーディネーター育成プログラム」をスタートしました。初年度は「雅楽」、2年目は「能楽」、そして3年目となる今年度は「人形浄瑠璃文楽」にジャンルを広げながら、連続講座やシンポジウム等のプログラムを展開してきました。
この度、3年間の活動の締めくくりとなる特別演奏会を、四天王寺のご協力を得て開催、収録させて頂きました。
能「弱法師」や人形浄瑠璃文楽「摂州合邦辻」の題材となった「俊徳丸伝承」は、室町時代には既に一般に流布していたとされ、説経節や歌舞伎にも取り入れられるなど、わが国の芸能に大きな影響を与えてきました。この俊徳丸伝承の舞台となった四天王寺は、2021年に1400年御聖忌を迎えられた聖徳太子によって創建され、日本仏法最初の地であり、当時から社会救済の中心でもありました。
この度は、大阪の伝統芸能に所縁の深い四天王寺において、特別に五智光院(国重要文化財)の使用をお許しいただき、相愛大学アンサンブルの演奏をプロローグに、雅楽・能楽・文楽が織り成す新しい舞台公演を創り上げようとする試みが実現したものです。
この配信を通じて多くの方と伝統芸能の魅力を共有し、伝統芸能の継承や舞台活動への興味関心が高まることを願っております。
聖徳太子 1400 年御聖忌記念
上方伝統芸能特別共演 「四天王寺のドラマトゥルギー ~俊徳丸伝承をめぐって~」
◆収録日: 2021 年 12 月 19 日
◆会場:四天王寺 五智光院
◆プログラム
00:03:05- ご挨拶:和宗総本山四天王寺執事長 瀧藤尊淳様
00:14:32- プロローグ演奏(ドヴォルザーク「家路」)<相愛大学アンサンブル>
00:28:18- 舞楽 「採桑老」 <天王寺楽所雅亮会>
00:58:13- 能楽 「弱法師」 <山本能楽堂>
01:13:34- 文楽 「摂州合邦辻」<人形浄瑠璃文楽座>
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YouTubeリンク: https://www.youtube.com/watch?v=Wur6oywFWSU
配信期間:2022年4月30日(土)18:00まで
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相愛大学「伝統芸能コーディネーター育成プログラム」2021
統括責任者:志村聖子(相愛大学 音楽学部 准教授)
特別研究員:小野真龍、藤田明史、小泉優莉菜、上野航
https://www.soai-miyabi.com/
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