春曙文庫とは?
相愛が全国に誇る貴重図書資料室。それが「春曙文庫」です。
「枕草子」の古写本もある古典文献の宝庫。
相愛大学図書館には、春曙文庫と名付けられた、貴重図書コレクションがあります。
「春はあけぼのやうやうしろくなりゆく・・・・・・」 で知られる枕草子は、言うまでもなく、清少納言の著した中古文学の傑作です。
本学の「春曙(しゅんしょ)文庫」は、この冒頭部分にちなんで命名されました。
特に清少納言・枕草子関係の諸文献のコレクションでは、全国屈指であり、日本文学の専門家などが各地から閲覧に訪れることからも、その充実ぶりがうかがえます。
相愛学園創立100周年記念事業の一環として設立。
「春曙文庫」は、「相愛学園創立100周年」の記念事業の一環として1988年に設立されました。その母体は、枕草子研究の第一人者として知られた故田中重太郎博士(本学人文学部教授)のコレクションです。
田中博士が心血を注いで集め、愛蔵されていた貴重な枕草子の資料に加え、元学長今小路覚瑞先生の蔵書、従前より図書館が収集してきた資料などをひとつに収めたのが、「春曙文庫」です。
枕草子関係資料の他、源氏物語や徒然草、古今和歌集などの古典や、折口信夫関連を中心とする近代文学の資料などを保存、展示するための施設が、4号館(教育研究棟)1階にある貴重図書資料室です。
貴重図書資料室では、毎年春と秋の2回、定期展観を催しています。
まさに、本物の古典にふれて学べる理想の環境が、相愛にはあります。