昨年9月から始まりましたダブリン大学トリニティカレッジ教養学部教員による「ディスタンス・ラーニング」全12回が終了し、日本人学生10名、留学生5名の計15名にダブリン大学トリニティカレッジより修了証書が授与されました。

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今年度は、

 ・英語での挨拶、自己紹介
 ・教室英語(授業で使う基本的な会話表現)
 ・発音とイギリス英語、アメリカ英語
 ・英国の文化(余暇の過ごし方、スポーツ、食事・デザート、歴史)
 ・Beatrix Potter ピーターラビット講読「ピーターラビットのお話」
 ・Beatrix Potter ピーターラビット講読「ベンジャミンバニーのお話」
 ・クリスマスについて
 
と、基本的な会話表現から英国文化やリーディングのように少しアカデミックな内容まで多彩なプログラムでした。スカイプを通して英国の先生が電子黒板に現れると、まるで教室全体が英国にいるような臨場感と雰囲気になり、受講生の学生たちも事前に予習もして積極的に参加していました。

最初は緊張し、イギリス英語の発音に慣れていなかった学生たちも、回を追うにつれて少しずつ耳も慣れてきて、先生が何を言っているのか、質問しているのかを理解できるようになり、学生の反応も大変良くなっていきました。

英国との時差の関係で10月末までは17時から、英国サマータイムが終わる10月末からは18時からの開始と遅い時間からの開始でしたが、日本にいながら海外の大学の授業を無料で受講できる貴重な機会に、英語を使って英語や英国の文化、文学作品をアクティブに学び、今後のさらなる英語学修への動機づけができたのではないかと思っております。

以下に受講した学生の感想の一部を紹介します。

今回、ディスタンスラーニングを受講したことで様々な発見がありました。
特に印象に残っている内容は、ピーターラビットのお話です。ピーターラビットのお話については以前から少し知っていたのですが、授業で物語を読み続けることで苦手意識のあった英語を楽しく学ぶことができました。そしてこれをきっかけにピーターラビットの可愛さにも改めて気づくことができ、これからも自分で勉強してみようと思っています。
今回受講したことでこれから更に英語を勉強したいという意欲が湧き、とても刺激を受けることができました。ありがとうございました。
ディスタンスラーニングを通し、現地の方と直接お話することで、その土地への興味や他言語の方と会話する事の楽しさを学びました。いつもより英語を身近に感じた4ヶ月間でした。ありがとうございました。
半期に渡る授業を振り返り、多くの知識を身につける事ができました。普段は聞く事が出来ない現地の発音で、英国の歴史と文化を、リアルタイムで聞け、勉強することができました。中でも、初回の英国文化の伝統的なテーブルマナーや食事は、とても興味深く、良い勉強になりました。
今まで、英語には苦手意識が高く、勉強が捗りませんでした。しかし、今回スカイプでペニー先生に英国の食べ物や文化、スポーツなど分かりやすいテーマで教えて頂いたため、楽しく学ぶことができ、また、英語が完璧に読めなくても内容を理解することができました。今回、特に勉強になったと感じたテーマはピーターラビットです。1度は聞いたことのある有名な作品で内容も少し分かっていたため、英語で読むのを楽しく感じたからです。また、作品を読みながら、文法なども学べた点が非常に良かったなと思いました。
今回の講義を通して、英語への苦手意識が薄れたように感じます。今まで、英語を読む時は、全てを正確に理解しなければならないと思っていた部分もあり、英語への熱意が湧きませんでした。しかし、ディスタンスラーニングを受けたことによって、英語は全てを完璧に理解し話せなくてもいい、断片的な単語でもいいので伝えようとする姿勢が大切なのだと気づきました。そのため、英語の勉強が少し楽しくなったように感じます。
今回、講義を受けて非常に良かったと思っております。ありがとうございました。
動画を見ながらや、勉強会を通して予習をしっかりすることができました。そして、今までよりもっと英語がしたい、話せるようになりたいという気持ちが強くなりました。一緒に授業を受けた先輩方や、留学生とも少し仲良くなれた気がして嬉しいです。これからもっと勉強して、もう少しの勇気も付けて、ペニー先生のいる英国ウェールズへ行くことが出来たらいいなと思っています。貴重な経験でした。ありがとうございました。


講義を担当したペニー(Penelope Williams)先生のコメント:
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相愛大学の学生さんに教えることができてとても楽しかったです。
スカイプレッスンは学生、教員とも最初少し戸惑った面もありましたが、慣れてお互いのことを知ってくると、やりがいのある経験となったことでしょう。発音を練習するにもとてもいい手段です。学生たちは教員の口や舌をどのように使っているかを見ることができ、教員も、学生たちがいつ難しいと感じているか、もっと練習が必要かを聴きとることができるからです。
ネイティブ・スピーカーのアクセントやイントネーションを聞く点でもとても役に立ちます。学生たちは最初、難しいと感じていましたが、12回のレッスンを終えた後では素晴らしい上達が見られました。その国に関係のあるトピック(文化や文学、地理や最新の関心事など)を通して語彙や文法を学ぶことでより興味が出ると思います。
ほとんどの学生さんが一生懸命、英語で話したり質問したり、答えようとしていることに感動しました。

Penelope Williams (ダブリン大学トリニティカレッジ教養学部)


<国際交流部、人文学部>